シンプルピーチの航空券を払い戻す方法 ~全額損失回避でポイントGET~

旅行

航空券を購入する際に気になるのは、急遽行けなくなりキャンセルする必要がある場合にチケット代が「払い戻し」できるのかどうか、という点ですよね。

この記事では「シンプルピーチ」の航空券を購入したけれど、キャンセルする必要がある方に向けて、全額損失を回避して払い戻しを可能にする方法を紹介しています。

※この情報は2022年4月30日時点のものです。変更される可能性もあるのでご注意ください。

さっそく結論

急いで知りたいという方のために、まず最初に結論からどうぞ。

「シンプルピーチ」で購入した航空券を取り消し払い戻す方法は以下の3段階です。

①コンタクトセンターに電話して運賃種別を「バリューピーチ」もしくは「プライムピーチ」変更。
時刻表に記載している出発時刻の1時間前まで手続きが可能です。

【コンタクトセンター】
・受付時間:9:00~18:00
・電話番号:0570-001-292(有料)
03-6731-9247(国外からの電話)

②変更した運賃種別の航空券を取り消し、追加手数料を支払い

【追加手数料】
・運賃種別の変更手数料:2,200円
・航空券の取消手数料
「バリューピーチ」の場合:1,100円
「プライムピーチ」の場合:無料
・運賃種別の差額:2,400~5,000円以上の場合もあり(時価)

③ピーチポイントによる払い戻し

「バリューピーチ」または「プライムピーチ」の航空券代と空港税の合計額がピーチポイントで払い戻されます。

・「受託手荷物料金」「座席指定料金」「クレジットカード支払手数料」は払い戻しには含まれません。
・ピーチポイントの有効期間は発行後180日です。
・ピーチポイントは発行名義人が搭乗する航空券にしか使用できません。家族への譲渡も不可です。

この方法を知っているだけでも、ピーチで航空券を買う際に「シンプルピーチ」にするか「バリューピーチ」にするか、賢く選択できるようになります!

それでは、より深く知りたい方のために詳細を説明していきます。

記事の後半では支払った費用と戻ってきたポイントを参考までに記載していますので、お時間があれば最後までご覧ください。

シンプルピーチの落とし穴

旅行や遠征、帰省に出張など、飛行機での移動を考える際はなるべく安く航空券を買いたいですし、私自身も飛行機を利用する場合は真っ先にLCC(格安航空会社)で航空券を探しています。

特に日本最大手のLCCであるピーチ(正式名称:ピーチ・アビエーション)は東京・大阪・名古屋はもちろん、北海道、九州、沖縄など国内16カ所の空港から30路線を運航しており、国内旅行では大変重宝します。

引用:peach

また定期的にお買い得なセールを開催したり、「旅ガチャ」といった面白い企画を提供するほか、攻めの経営で国内路線を新規開拓するなど、旅好きの方が注目する航空会社となっています。

ピーチを利用したことがある方ならご存知かもしれませんが、ピーチには運賃種別が「シンプルピーチ」「バリューピーチ」「プライムピーチ」3種類があり、このうち「シンプルピーチ」を選択することで最安値の航空券を手に入れることができます。

引用:peach

キャンペーンで片道2,300円!!なんて航空券も出てくることから格安航空券を手に入れた後に旅行プランを決める、なんて面白い事もできますね。

ただし、安いということはそれだけ何らからのサービスを有料化しているという事です。

「シンプルピーチ」は低価格で航空券を購入できる代わりに、他の運賃種別と比べて以下のサービスを有料もしくは割高に設定しています。

【シンプルピーチでの有料オプション】
・受託手荷物(1個目から有料)
・座席指定
・予約変更(フライト日時の変更)

引用:peach

特に最大のデメリットとなるのは航空券の取り消し(払い戻し)が不可能だということ。つまり、シンプルピーチの航空券を買ったのに急遽行けなくなってキャンセルした場合、一切返金されないという事です。

ただし、払い戻しが出来ないのはあくまで運賃種別が「シンプルピーチ」だからであって、この運賃種別を「バリューピーチ」もしくは「プライムピーチ」に変更できれば、航空券の取り消し(払い戻し)も可能になるということです。

シンプルピーチの航空券を払い戻す方法

ピーチでは変更内容によって各種手続きを行う受付窓口が異なります。

引用:peach

先に説明しましたが「シンプルピーチ」の航空券を払い戻しする場合、3段階の処理が必要ですが、3つある受付窓口でそれぞれ対応可否が異なります。

①運賃種別を変更処理をする
→ コンタクトセンター or 空港カウンター

②航空券の取り消し& ③払い戻し処理をする
→ ウェブサイト or コンタクトセンター or 空港カウンター

特に重要なのは、ウェブサイトでは運賃種別の変更に対応していないという点です。

第1段階:運賃種別の変更処理をする

まずは「シンプルピーチ」から「バリューピーチ」もしくは「プライムピーチ」に変更するためにコンタクトセンターに電話します。

運賃種別の変更は、時刻表に記載している出発時刻の1時間前まで手続きが可能となっていますが、早めに対応した方が良いでしょう。

コンタクトセンター
・受付時間:9:00~18:00
・電話番号:0570-001-292(有料)
03-6731-9247(国外からの電話)

「0570」のナビダイヤルは発信者側へ課金されるため、携帯電話のプランにある「国内通話かけ放題」の対象外となります。ちなみに日本国内からでも「03…」でコンタクトセンターには繋がります。

窓口が混み合っている際の電話待ち時間目安は4~5分と記載されていますが、繁忙期や平日12時・17時前後、休日はつながりにくくなります。
10分以上待つ場合もあるので、時間に余裕のある午前中に電話をかけるのがおススメです。

担当者に繋がったら『運賃種別をシンプルピーチからバリューピーチ(or プライムピーチ)に変更したい』と伝えます。

変更理由を聞かれる場合があります。
私は『旅行に行けなくなったのでキャンセルするため』と伝えましたが、その際、旅行に行けなくなった具体的な理由を聞かれました。
コンタクトセンター側で断る理由を探すような雰囲気も感じましたが、ただの気のせいかもしれません…。

運賃種別の変更が断られる場合もあるのかどうか、正直なところ分かりません。私の場合は『払い戻されたポイントを使って次の旅行でも是非ピーチを利用したい』と伝えたところ、最終的には変更処理を実行してくれました。

オペレータが処理を行うことで運賃種別変更は完了します。

続いて航空券の取り消し処理に移ります。

第2段階:航空券の取り消し処理をする

運賃種別を変更してしまえば、航空券の取り消しはウェブサイト上でも可能ですが、私の場合は電話越しにそのまま取り消し処理も行いました。

ウェブサイトの方が無駄な説明をせずに済むので楽ではあるのですが、実際に払い戻しが行われるのか不安があったため、取り消しおよび払い戻し処理もオペレータにお願いしました。

取り消し処理自体はそれほど時間もかからず完了します。

これでようやく「シンプルピーチ」の航空券を取り消すことができました。

取り消し処理完了後は、運賃種別変更の手数料と運賃種別変更後の差額をクレジットカードで支払います。

コンタクトセンターではアメックスでの支払いが不可でした。VISAかマスターカードを用意しましょう。JCBは…どうなんでしょうね??

口頭で名前、カード番号、セキュリティ番号を伝えれば、オペレータが決済処理を行ってくれます。

第3段階:払い戻し処理をする

払い戻しによるピーチポイントの付与方法は2種類あります。

①ピーチアカウントのマイページでポイントを受け取り
②メールでピーチポイントを受け取り

私はメールで「ピーチポイント」を受け取りました。

メールには「ピーチポイント番号」と「セキュリティコード」が記載されているので、次回、ピーチで航空券を購入する際にこの2つの情報を入力することで、航空券代から差し引かれます。

もちろん注意点もあるので、しっかりと確認しておいてください。

現金やクレジットカードでの払い戻しは行われません。また、「受託手荷物料金」「座席指定料金」「クレジットカード支払手数料」は払い戻しの対象に含まれません。
払い戻しの対象は「航空券代」+「空港税」となり、この合計額が「ピーチポイント」で払い戻しされます。
払い戻された「ピーチポイント」の有効期限は発行日より180日です。
早めに次の旅行の航空券代として使用した方がいいですね。
発行されたピーチポイントは、発行名義人が搭乗する航空券にしか使用できません。
家族の航空券であっても搭乗者の名義が異なるため、ポイントは使用できないので注意してください。

実際に支払った費用と戻ってきたポイント

私もこの方法で払い戻しを行い、シンプルピーチで購入した往復航空券2.8万円を丸ごと失わずに済みました。最終的に運賃種別の差額と各種手数料で+1.5万円を支払い、3.4万円分のピーチポイントが払い戻されています。

諸々の費用を合算すると残念ながら8,600円は損失が出てしまいましたが、何もせず2.8万円を失うよりは、次回の旅行費用に充てられるポイントが獲得できたので良かったと思っています。

最後に私が支払った費用と戻ってきたポイントを記載するので参考にしてみてください。端数の数字は丸めているので、実際の金額とは若干異なります。

「シンプルピーチ」で購入した航空券
往路 航空券 7,000円
空港税 500円
座席指定 なし
クレジットカード手数料 600円
合計 8,100円
復路 航空券 18,000円
空港税 500円
座席指定 600円
クレジットカード手数料 600円
48時間航空券キープ手数料 200円
合計 19,900円
総計 28,000円…①
「バリューピーチ」へ変更・払い戻し手数料
往路 運賃種別変更差額 6,700円
運賃種別変更手数料 2,200円
払い戻し手数料 1,100円
合計 10,000円
復路 運賃種別変更差額 1,600円
運賃種別変更手数料 2,200円
払い戻し手数料 1,100円
合計 4,900円
総計 14,900円…②
「ピーチポイント」での払い戻し
往路 14,200ポイント
復路 20,100ポイント
合計 34,300ポイント…③
今回の勉強代(純損失)
①+②ー③ ▲8,600円

旅行スタイルによって運賃種別を選択しよう

改めて見返すと、最初に航空券を購入する際に「シンプルピーチ」の値段に惑わされず、リスクや総支払額考えた上で旅行スタイルを明確にしておけば、初めから「バリューピーチ」で購入するという選択もできていたと思います。

数週間や数カ月先の日程で航空券を買う場合は、プライト日時の変更や座席指定料、受託手荷物が無料である「バリュープラン」を選択した方が良いですね。

「シンプルピーチ」との差額は時価ですが、2,500円程度であるなら許容範囲の金額だと思います。

逆に、思い立って数日後に旅行に行こう!となる場合、受託手荷物も無く、座席もどこだって構わないという事なら、断然「シンプルピーチ」がお得です。

また、シンプルピーチには+2,000円を支払うことで「シンプルピーチプラス」にアップグレードすることもできます。このプランは、シンプルピーチの基本オプションにプラスして、フライト変更手数料が無料になるというものです。

現地滞在を長くしたいからフライト時間を遅らせたい、ということもできるので、これもご自身の旅行スタイルによってオプションを付けるかどうか選択すると良いですね。

それでは良い旅ライフをお楽しみください!

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