初対面の人と話をしていて「話のテンポが合わないな」とか「居心地が悪いな」って感じたことはありませんか?
面接の時にも似たような印象を感じることがあります。
話しづらい雰囲気だったり、面接官が好きになれないタイプだったりすると、高確率で自分には社風が合っていいません。
今回は「面接で分かる入社してはいけない会社」をテーマに、入社してから後悔しない会社選びの方法をご紹介していきます。
企業が求める人物像にマッチしているか?
面接はお見合いと一緒です。
プロフィールを見て実際に会ってみたい、話がしてみたいと思われなければいけません。
このプロフィールが履歴書と職務経歴書にあたるので、企業がどんなタイプなのかによってアピールの仕方を変えていく必要があります。
企業は求人募集をしているその時々で採用したい人物像をある程度決めています。
例えば新規事業が立ち上がったばかりだったら自分で考えて率先して行動できる人が欲しいし、欠員補充なら他の従業員の性格に合う経験者を欲しがったりします。
また、日本の企業は長い時間をかけて社員を育てる文化があるので、いま現在はスキルが低くても将来的に伸びしろがあると判断すればポテンシャル採用を行う場合もあります。
大切なのは企業の社風と合っているかどうか、いま欲しい人物像の範囲内かどうかを見ています。
企業が求める人材と自分がピッタリ合っている場合は書類選考をパスしやすくなります。
次は面接の場で感じる「印象」について考えてみましょう。
求職者だって会社を面接している
面接は企業が求職者を選別するだけの場ではありません。
求職者側も入社して自分が活躍できる会社かどうか見極める必要があります。
面接に慣れていないと緊張して視野が狭くなってしまうものです。
最初のうちはなかなか目を配れないかもしれませんが、慣れてくるといろいろなところが観察できるようになります。
面接に案内されてから面接が終わって退社するまで様々なところに注目してみましょう。
- 内線で出た社員の話し方は穏やかだった?ぶっきらぼうだった?
- 案内してくれた社員の服装は?態度は?笑顔だった?
歓迎されている雰囲気?流れ作業のようにあしらわれている? - 面接官は時間通りに登場した?待たされなかった?
- 雑談から始まって緊張をほぐそうとしていた?
- 務的な質問から始まった?
- 会社の説明はしてくれた?
- 自分の話しているときは同意的?否定的?
- 最後まで見送りしてくれた?
結構いろいろ見えてくるはずです。
こうした情報で会社の雰囲気を知ることができますが、実は、本当に大切な事は別にあります。
それは、自分が感じた「第一印象」です。
面接官は求職者に会った瞬間に合否を決めていたりします。
その逆も然りで求職者だって面接官や案内者の第一印象から、一緒に働きたいかどうか感じ取っているはずです。
この印象は大抵当たっています。
人を見れば会社が見えてくるもので、第一印象が良かった会社は皆が生き生きしているし、逆に第一印象が良くなかった会社は社内の雰囲気はよくない場合が多いです。
次は面接の各ステップでどんな人が面接官を担当しているのか見ていきましょう。
面接官別に見ておく印象ポイントは変わってきます。
採用プロセスから見る面接官のタイプ
それぞれの場面で登場する面接官は立場が違いますが。役職が異なれば注目するポイントも変わってきます。
面接の回数は会社ごとに違いますが、2回〜4回程度が多いですね。
社長面接1回のところがあれば、5回以上面接を行う場合もあります。
規模が大きければ大きいほどたくさんの面接官が登場しますが、おおむね下記の登場人物と面接することになります。
それでは順番に見ていきましょう。
「人事採用担当者」の場合
人事部の採用担当者が登場します。
応募人数が多い場合は人数を絞り込むために選別を行います。
要は足切り作業ですね。
人事採用の誰が対応しても基準がブレないようにチェックリストや基準値と照らし合わせて事務的に進めることが多いでしょう。
会社が定めている基準レベルを越えた人だけ次のステップに進みます。
「現場担当者」の場合
現場のチームリーダーが登場します。
彼らはあなたと「一緒に働けるかどうか」に注目しています。
いまのスキルレベルで現場に通用するかどうか、他のチームメンバーと円滑に仕事ができるかを判断するために、過去の実務経験を聞いてくるでしょう。
一緒に働いてもいいと思われれば次のステップに進みます。
「現場統括」の場合
現場の統括者が登場します。
課長とか部長ですね。
統括者は「事業の成長」を軸にしてあなたを値踏みしてきます。
事業を成長させるためにあなたの力が役立つかどうか、あなたが入社することで売上が伸びるのかどうか考えています。
あなたの現在の能力と未来の成長度合いが、事業の成長に利用できると判断されれば次のステップに進めます。
「取締役・社長」の場合
取締役や会社代表が登場します。
経営陣は「会社の未来」を基準に、あなたのすべてを見てきます。
企業理念とあなたの信念が一致しているかどうか、あなたが入社することで会社の成長が加速するかどうか注目しています。
彼らは人材の選別に特化した能力を持っているので、第一印象のお眼鏡にかなわなければ、どんなに熱意をアピールしても相手に響くことはありません。
社長面接で違和感を感じたら入社しないほうがいい
やっと最終面接までたどり着いて会社の代表に会えたとしても、まだ気を抜くことはできません。
一番陥りがちなのは、絶対に落ちたくないという気持ちから、相手に媚びを売るような態度になってしまうことです。
代表が見たいのはあなたの本質であり、上っ面を見せられた瞬間、あなたへの期待は落胆へと変わってしまいます。
一方、これまでの面接で、あなたが一貫した信念を見せてきたにも関わらず、代表の人柄に好感を抱けなかったり、代表が語る未来に共感できなかった場合、この会社に入社すべきかどうか、今一度考え直した方がいいでしょう。
代表の考えは企業の理念となります。
企業理念は行動指針につながります。
行動指針は社員ひとりひとりの人柄にも関わってきます。
社員の人柄が良ければ気持ち良い職場環境になります。
つまり、代表が好かないタイプだった場合、あなたはこれから先ずっと、居心地の悪い職場で働くことになるかもしれないのです。
長く同じ会社に勤めたいと考えている人なら、気持ちよく働ける職場環境を手に入れるために、社長面接で違和感を感じた会社には入社しない、という選択もしなくてはいけません。
ちなみに、入社した会社で獲得するスキルが明確で、得られるモノがなくなったらすぐに会社を辞める、という意思をもっている人の場合、自分の成長を優先して職場環境は気にしないという選択肢もあります。
入社してはいけない会社とは?
面接の際にあなたが感じた「印象」を大切にしてください。
以下の項目が全てNOだった場合、あなたには合わない会社の可能性が高いです。
- 来客の対応に誠意はありましたか?
- 話をしていてワクワクしましたか?
- 自分も相手も笑顔で話せましたか?
- 好きなことと得意なことが活かせますか?
- 職場環境や労働条件には答えましかた?
- 社長の事が好きになれそうですか?
逆に、これらの項目が全てYESの場合、あなたの性格や信念にマッチしているはずです。
入社してはいけない会社を回避する方法
入社してはいけない会社を回避するには、あなたと企業がどれだけマッチしているか判断する必要があります。
相性度を上げるためには情報収集が必要なので、自分ひとりで抱え込まずに便利なサービスはどんどん利用してみてください。
まず、転職において自分にマッチする会社を探すベストな方法は「紹介」です。
あなたのこと、会社のことをよく知っている人物から紹介を受けることで、ベースの理念は一致しやすいです。
次にオススメするのは「転職エージェント」の活用です。
あなたの経歴、実績、信念、理想をヒアリングして、あなたに合っている企業を紹介してくれます。
給与交渉や選考のサポートもしてくれるので、転職の方向性がはっきり決まっている方には有効な方法です。
マイナビエージェント
リクルートエージェント
また「東京しごとセンター」の活用もオススメします。
こちらも無料でサービスを利用することができます。
ここでは面接の模擬練習や応募書類の書き方など様々な講座が開催されています。
また、専属のアドバイザーが付いたり、3種類検査(VPI職業興味検査、DPI検査、GATB検査)で適性が判断できたりと、なかなか充実したサービスが用意されています。
自分は何が好きで、何が得意で、どんな仕事なら活躍できるのか、「自分」についてしっかりと見つめ直し、客観的なアドバイスを元に、自分に合った企業を探ていきましょう。
まとめ
せっかく転職するなら自分とピッタリ相性がいい会社に入社したいですよね。
そのためには、社長や社員と理念が一致していて、自分の好きなこと・得意なことで活躍できるかどうかにかかっています。
面接で対面した時にあなたが感じる「印象」が、入社するか否かを決める重要な要素であることを忘れないでください。